エコキュートの導入

エコキュートの考え方

 

 

エコキュートは、お湯を沸かすためにヒートポンプという技術を使っています。このヒートポンプという理論は100年以上も前からあったわけなのですが、その当時では技術の方が理論に追いつけなかったために実用化が出来なかったわけであり、実用化されるまでにはその技術の進化を待たなければならなかったわけです。

 

 

このヒートポンプを簡単に説明すると、外気の温度から熱エネルギーを取り、それによって水を温めるというものになります。そのシステムの詳細は省きますが、ポイントは一番エネルギーを必要とする水を温める部分に、外気が持っているエネルギーを使うということです。

 

 

エコキュートが省エネであるのはこのためなのです。しかしながら、それ故に欠点も生じます。つまり、外気のエネルギーを利用してお湯を沸かすということは、お湯が沸くのに非常に時間がかかるということなのです。

 

 

したがって、エコキュートの場合には、お湯を使うときに沸かすのではなく、あらかじめ沸かしておいたお湯を使うという発想になります。東京電力では、オール電化を採用しているなどの条件で、夜間電力を昼間の電力よりも安く提供する料金プランを提供しています。つまり、エコキュートは、夜間の安い電気でお湯を沸かして貯めておき、それを昼間使用するという形になるわけです。